ジョンソン圧投!さすが沢村賞 中4日で6回0封…ブルペン待機ある?

 「日本シリーズ・第5戦、日本ハム5-1広島」(27日、札幌ドーム)

 中崎が悲劇のサヨナラ満塁弾を浴び、敵地での3連敗が決まった。試合後、バスへと向かう通路で広島のクリス・ジョンソン投手が声を絞り出す。「別にこれと言って、言うことはない」。今季初の中4日登板。6回4安打無失点と好投したものの、チームの黒星に悔しさが募った。

 エースの称号にふさわしい投球だった。連打を浴びて1死二、三塁とされた二回は、田中賢と市川を打ち取り無失点。六回は大谷に左中間を破られたが、最後は代打・矢野をカーブで遊ゴロに仕留めた。中島のように粘り強さが持ち味の打者がいれば、一振りで試合を決められる大谷や中田がいる。異なるタイプが並び一筋縄ではいかない相手を、抜群の制球力で牛耳った。

 22日の第1戦(マツダ)で123球を投げた。初の日本シリーズ登板。その重圧と緊張は計り知れず、投じた球数以上に疲れがあったに違いない。その中でもしっかりと調整を終え、この日は95球で先発の仕事を終えた。「よく投げてくれた」。畝投手コーチは最敬礼した。

 シーズン中に、来季からの3年契約を結んだ。出来高払いを含めると総額は約15億円。カープとしては超異例の大型契約だ。「とてもいい条件をもらった。チームに感謝している」。複数年契約後もパフォーマンスは変わらなかった。積み上げた15個の白星と防御率2・15の快投がなければ、チームはこの舞台に立つことはできなかったはずだ。

 日本一に王手をかけられた。28日の移動日を挟み、29日からはマツダスタジアムに戦いの場所を移して総力戦だ。ブルペン待機については「自分ではわからない」とだけ話した。外国人投手では史上2人目となる沢村賞に輝いた助っ人。体の回復次第で、救援登板の可能性はある。

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