緒方監督「我々は挑戦者」恐れる必要はない、シーズン同様攻める

 「セCSファイナルS・第1戦、広島-DeNA」(12日、マツダスタジアム)

 広島は11日、マツダスタジアムで行われる12日からのCSファイナルSに備え、同球場で全体練習を行った。32年ぶりの日本一へ緒方孝市監督(47)は「我々は挑戦者。恐れる必要はない」と決意表明。シーズン同様の攻める戦いで、まずは日本シリーズ進出切符を勝ち取る。

 練習の合間には時折、笑みがこぼれた。決戦を翌日に控えても、やることは変わらない。相手は今季、13勝12敗と互角の戦いを繰り広げたDeNA。泰然自若。迎え撃つ気などない。「我々は挑戦者」-と緒方監督が力を込めた。

 「相手は接戦をモノにして勝ち上がってきた。勢いそのままに来る。迎え撃つ気持ちじゃなく、我々は挑戦者という気持ちで。シーズン同様、カープの野球で戦いたい」

 1日の今季最終戦から10日間で2度の練習試合と紅白戦をこなし、調整にぬかりはない。ただ、相手は負けたら終わりの短期決戦を勝ち抜き、広島に乗り込んで来た。「長いですよ」。待つ身だった指揮官は本音も吐露した。だが一方で、今後の常勝軍団形成の試金石にもなる。

 現行のCS制度が続く限り、リーグ優勝チームには避けられない調整期間。最善を尽くしたが、その是非は「結果が教えてくれる」と言う。「今までにない位置で戦った。この経験が大事になる。やるべきことはやった。恐れる必要はない」。自信を持って決戦に挑む。

 「勝ち星の半分以上が粘り勝ち(逆転勝ち)で取っている。最後まで諦めずに。それ以外はやってないから。短期決戦の野球をやろうとは思っていない」

 巨人対DeNAのファーストSでは、流れが試合を大きく左右した。単純なミス、緩慢なプレーが命取りになる。「思い切って攻めたミスはOK。萎縮することなく、攻める気持ちで戦う」。シーズンでは12球団トップ、45度の逆転勝ちを決めた。投手を中心とした守り勝つ野球を軸に勝ち切る。

 初のCS本拠地開催。1勝のアドバンテージに加え、大きな“援軍”が支えてくれる。「入りが大事になる。マツダスタジアムで試合ができることは、それ(1勝)以上のアドバンテージ。力に変えて戦っていきたいです」と指揮官。一戦必勝で三つ勝つ。32年ぶりの日本一に向けて、一気に駆け上がっていく。

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