塹江、初黒星も貴重な15アウト「来年は特徴を出す」

 「DeNA3-1広島」(19日、横浜スタジアム)

 広島の塹江(ほりえ)敦哉投手が、来季の1軍入りに向けて貴重な経験を積んだ。プロ初先発で初黒星を喫したものの、5回2安打2失点でまとめた。

 初回1死一塁からロペスに左翼席の場外へ先制の30号2ラン被弾。それでも二回以降は立ち直り、自慢の速球を軸にねじ伏せた。直球は常時140キロ台後半をマーク。二回、梶谷の打席では、この日最速となる150キロを計測した。「ホームランは打たれたけど、そのあとは丁寧に投げることができた。(相手の今永を見ていて)走者を出したときの落ち着きなど、見習うものがあった。来年は、自分の特徴を出して、長い回を抑えられる投手になりたい」

 25年ぶりのリーグ優勝を決め、CSファイナルSと来季を見据えた戦いの中で、緒方監督は19歳の若鯉をこの日、先発で起用した。プロ初登板した11日の巨人戦(東京ドーム)は、1アウトしか奪えず6失点でKOされた。

 成長を感じさせた80球に、指揮官は「アウトを15個取った。しっかりと良いものを見せてくれた。きょうの登板で感じたことを、2軍でしっかりと生かしてほしい。来年以降の戦力になれるように、育ってほしい」と期待を寄せた。

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