野村13勝自己最多更新!ジョンソンに並んだハーラートップタイ

 「ヤクルト2-5広島」(2日、神宮球場)

 広島の野村祐輔投手(27)が自己最多となる13勝目を挙げ、チームメートのジョンソンに並びリーグトップに浮上した。四回に2点を先制されたが、粘り強い投球で追加点を許さず6回4安打2失点。7月22日・阪神戦(マツダ)以来の白星をゲットした。

 ウイニングボールを右手に、ナインとベンチ前で勝利のハイタッチを交わした。12勝を挙げてから6度目の登板でようやく手に入れた自己最多の13勝目。それでも野村の表情は一度も緩まなかった。

 「先制点を与えてしまったけれど、2点で粘ることできて味方が逆転してくれた」。耐えに耐えたマウンドだった。四回、先頭の荒木に先制の左越えソロを被弾。続く山田を中前打で出塁させると、バレンティンをあっさり歩かせた。無死一、二塁。鵜久森に中前適時打を浴び、2点目を奪われた。

 「ホームランの後に失点してしまっている。あれは自分の弱い部分が出てしまった」。直後の五回、打線が新井の3ラン、鈴木のソロで試合をひっくり返した。味方の援護を無駄にはしないと、低めに丁寧に集める投球で五、六回は三者凡退。6回4安打2失点でマウンドを“最強中継ぎ陣”に託した。

 「野手の人に勝たせていただいた。自分はバントミス、先制点を先にあげてしまっていたので」と心強い仲間に感謝した。

 昨年12月に原点の地・広陵高を訪れた際、今季の誓いを立てていた。「最低でも自分個人の記録は超える。そこを目指すのではなく、通過点として考えたい」。その言葉通り、自己最多だった13年の12勝を上回った。

 開幕から先発ローテーションを守り続ける。「次はしっかりとした投球がしたい」。25年ぶりの悲願へ、野村がチームの力になり続ける。

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