完全Vよコイ!広島菊池「全部勝ち越して」唯一負け越しのGに引導渡す

 広島が23日からの2位・巨人との3連戦に向けて22日、陸路東京に移動した。勝てばマジック20、引き分けてもM21が点灯する一戦。リーグ優勝した1991年以来、25年ぶりのM点灯となるが、菊池涼介内野手(26)は「危機感しかない」と気を緩めず、残り28試合に全神経を注ぐ。リーグで唯一負け越している宿敵に勝ち越し、“完全V”で25年ぶり悲願を達成する。

 広島ナインが台風9号と共に関東に上陸した。嵐の予感漂う2位・巨人との直接対決3連戦。勝てば25年ぶりのマジック20、引き分けで21が点灯する。緒方監督、新井が「一戦必勝」を強調。菊池はナインの総意を代弁した。

 「マジックは経験したこともないので気にならない。ただ、この7試合は優勝するために確実に勝たないといけない。(リーグ5球団)全部勝ち越して優勝ロードを進みたい」

 交流戦にも勝ち越したが、今季のリーグ対戦5球団で、巨人は唯一負け越している相手だ。現在、8勝10敗で直接対決はあと7試合。引き分け0なら、ノルマは5勝となる。ゲーム差は8あるが、初めて首位で迎える終盤戦。「危機感しかない」と言う。追われる者の重圧。打ち勝つために隙は見せない。

 2008年。阪神に在籍した新井は、巨人に最大13差を逆転され「メークレジェンド」を経験した。「常に危機感を持たないと、何が起こるか分からない。それは新井さんに口酸っぱく言われてるので」と菊池。1軍野手最年長のベテランは、苦い経験を若手に伝えている。新井は言う。

 「最後までどんな状況だろうと、決して油断してはいけない。それはみんなにも伝えている。とにかく一戦、一戦。何が起こるか分からないからね。最後まで一戦必勝で戦う」

 巨人はマイコラス、菅野、田口の3本柱で3連勝を狙ってくる。「強い相手に負けるか」-と反骨心で戦ってきた野球人生。対戦成績は打率・321と、高い数字を残している。「負け越していると言っても2個だけ。みんな嫌なイメージは持ってない。いつも通りつなぐ野球をやっていく」。開幕から続けてきた一丸精神で臨む。

 緒方監督が求めてきたのは接戦に競り勝つ野球。指揮官は大一番を前に過度な意識を持たないでいる。「勝つこともあれば負けることもある。ただ、巨人相手でもやることは変わらない。目指す野球ができるか、どうか」。成長した選手を信じ、初志貫徹でゴールテープを切る。追われる重圧に打ち勝ち、完全Vで悲願の頂点に立つ。

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