ジョンソン11勝!熱投来日最多130球
「広島10-3阪神」(9日、マツダスタジアム)
11勝目は来日最多となる130球を投げ抜いて手にした。広島のクリス・ジョンソン投手は「初回から球数が増えてしまった。タフな試合だった」と大きく息を吐いた。6回で9安打を浴びながら3失点。粘り強く投げ抜いた先につかんだ大きな1勝だ。
二回までに費やした球数は52球。際どいコースは「ファウルで粘られた」。それでも球数が増えても集中力は途切れなかった。1点を失い5-3となった六回2死二塁は、代打・中谷を見逃し三振。反撃に出た猛虎を最少失点で食い止めた。
粘投劇には石原の存在が欠かせない。バレンティンのバットが後頭部を直撃し、戦線離脱を余儀なくされたときには大きな衝撃を受けた。「脳振とうだったし、長引くと思っていたんだ。復帰はチームにとっても僕にとっても大きい」。昨季から登板した全試合でコンビを組む。この日もベテラン捕手のサイン通りに左腕を振った。築き上げてきた信頼に、揺るぎはない。
悲願へ向けて、正念場となる8月戦線。助っ人左腕は、打線にも助けられながら、これで2連勝。「今日のように、1点でも少なく粘り強く投げてほしい」と畝投手コーチ。しびれる戦いが待ち受ける中で、チームをけん引していく。





