広島の鈴木誠也外野手（２１）が１７日、１１月１０日からメキシコ、オランダとの強化試合に、日本代表として選出されることが濃厚となった。小久保裕紀監督（４４）が新戦力候補として「神ってる」２１歳を指名。手薄な右の外野手として期待した。

　「一度もユニホームを着たことがない選手で言えば、広島の鈴木誠也ですかね。（代表に）右の外野手が不足している中で、非常にいい活躍をしている」

　今年２月、小久保監督は日南キャンプを視察。「割って入ってきそうな選手がいた。外野手の能力が高い」と素材にほれ込んだ。シーズンに入ると飛躍的な成長で、現在リーグ２位の打率・３２３、１２本塁打、４８打点。首位チームの原動力だ。

　１１月の強化試合は翌年３月に控える第４回ＷＢＣを見据えた戦いだ。小久保監督は「非常に前半の活躍は光るものがあった」とした上で、継続した活躍を条件に代表入りを期待。「セレクションというより、力があれば声を掛ける」と続けた。

　指揮官の言葉を受けて、鈴木は気を引き締める。「今の段階で入れると思っていない。ちょっと活躍しただけ」。一切の慢心はないが「Ｕ－２１に行ったときからいつかは、加わりたいと思っています」と憧れを口にする。侍ＪＡＰＡＮのホープとなるべく、スターへの階段を一気に駆け上がる。