黒田200勝足踏み「切り替えて」

 「DeNA6-1広島」(27日、横浜スタジアム)

 広島の黒田博樹投手(41)が、6回を8安打2失点。粘りの投球を続けたが今季最多124球を要すなど、左7人を並べられた相手打線に苦しんだ。今季2敗目を喫し、チームの連勝は4でストップ。日米通算198勝目はお預けとなった。次回登板、6月3日のソフトバンク戦(マツダ)での雪辱を誓った。

 結果的に投壊、大敗で終わった一戦。6回を2失点と粘った黒田は試合後、敗戦の責任を一身に背負って歩いた。振り返れば悔やまれる1球。定石通り投手に与えた四球が、接戦では勝敗の分岐点となった。厳しい表情で反省の言葉を並べた。

 「いい時もあれば、悪い時もあるんですけど。先頭で投手に与えた四球が、ああいった展開にしてしまった」

 振り返ったのは同点で迎えた五回の投球。先頭の井納をストレートの四球で歩かせた。1死後に石川の右前打で一、三塁。続く乙坂の二ゴロで、併殺崩れの間に勝ち越しを許した。直前の打席では投手前の打球で一塁に全力疾走。「それは関係ない」と否定したが、珍しく制球を乱した。

 試合前の時点で、右打者の被打率が・221に対し、左打者には・290。DeNAは5番ロペスと投手井納以外、左打者を7人並べるなど対策を練ってきた。「ポイントが近い感じはした。向こうも考えてやることなので」。本人が感じたように、8安打中7本が左打者に許したもの。逆方向を徹底された。

 畝投手コーチは「逆方向に狙われて、球数を投げさせられた。苦しくなってしまった」と振り返った。ただ、序盤からファウルで粘られると組み立てを変えて、パワーピッチングに切り替えツーシームなど速球系を中心に、今季最速の150キロも記録した。

 「3連戦の頭だから取りたかったけどね。黒田は粘って投げてくれた。切り替えてまた、あしたからですね」

 緒方監督はベテランの粘投をねぎらった。チームの連勝は4でストップ。登板3試合で白星なく今季5勝目、日米通算198勝目は次回以降となった。「終わってしまったことは仕方ない。切り替えて次のマウンドに臨みたい」と黒田。戦いは続く。2・5差で首位は不動。悔しさ残る一敗は、次戦の糧になる。

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