田中やり返せ!先頭弾も失策でフイに

 4回、亀井の打球をエラーする田中
2枚

 「巨人3-2広島」(3日、東京ドーム)

 広島の田中広輔内野手(26)が、自身3本目となる先頭打者本塁打を放った。初回、田口の初球を左翼席最前列に放り込んだ。チームは2-2の八回に勝ち越しを許して逆転負け。巨人戦は4連敗となり、首位陥落となった。それでもゲーム差は0・5。4日の第2戦で勝利をつかみとり、再び首位に返り咲いてみせる!

 狙い済ました一打に笑みがこぼれた。左翼方向へ舞い上がった白球が、真っ赤に染まった左翼席の最前列に飛び込む。田中にとって3本目となる先頭打者本塁打は、チームでもぎ取った一発と言っても過言ではない。

 「データとこれまでの傾向で、初球は変化球が多いということだった。だから絞って、思い切っていこうと思っていました」

 午後6時1分のプレーボール直後だ。田口の初球、130キロのスライダーを迷わず振り抜いた。「いい感じはあったけど、ドーム球場だからね」。そう言って謙そんしたが、力強いスイングでなければ、生まれなかった逆方向への2号ソロだ。先頭打者本塁打は15年5月14日・巨人戦(東京ドーム)、翌15日・DeNA戦(マツダ)での2戦連発以来。初球打ちは初めてだ。

 開幕から不動の「1番・遊撃」を務める。攻撃に好循環をもたらすために「初回の初球は振らない」と決めて打席に立つ。できるだけ球数を投げさせることで投手の情報を集め、後続の打者を優位にするのが狙いだ。それでも「積極的にいく気持ちはなくなっていない。決めた球は打ちにいく」と言い切った。決して受け身にならない。攻める意識を持ち続ける姿勢がある。

 守備では反省を口にした。2-0の四回2死一、三塁で亀井の遊ゴロを捕球ミス。適時失策で1点を与えた。「打球がイレギュラーした」と振り返りながらも「前に落としていれば…」。ジョンソンが好投していただけに、手痛いミスを悔やんだ。

 チームは接戦を落とし、巨人戦は4連敗。2日に立った首位から2位へと後退した。それでも巨人とのゲーム差はわずかに0・5。4日の首位攻防第2ラウンドで勝利すれば、その座に返り咲くことができる。「またあしたですね。気持ちを切り替えて、頑張るしかないです。勝てるように、しっかりと準備していきたい」と前を見据えた。喜びも悔しさもリセットし、田中が新たな気持ちで敵地のグラウンドに立つ。

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