大瀬良 ブルペンなしでフォーム再構築
「広島春季キャンプ」(8日、日南)
広島・大瀬良大地投手(24)が8日、別メニューで調整した。キャンプ初日からフォームが固まっておらず、7日のフリー打撃登板では最速が138キロ止まりだった。第2クール最終日となる9日もブルペン入りせず、まずフォームの再構築を図る。
上半身と下半身の連動性に問題があるという。大瀬良は「良いときは(リリースまで)下半身から上半身へと順番に体が動いていく。でも今は下と上が同時に動いている」と自己分析した。
フォームを固めるためブルペン入りを回避する。「ブルペンだとどうしても力が入ってしまう。ゆっくりとした動きの中で修正していくのがベスト」。丁寧なキャッチボールを行いながら、本来のスムーズな動きを取り戻していく。
実戦を重ねながら、開幕へ向けて徐々にペースを上げていかなければいけない時期に、思わぬ逆戻り。それでも右腕は「焦りは全くない」と言い切った。問題が明確に把握できており、修正点が見えているからだ。
「しっかり直して、バチッといい球を投げ、みんなに安心してもらいたい」と前を向いた。10日の休日を挟んで始まる11日からの第3クールで、ブルペンでの投球練習を再開する予定。不安を払しょくする剛球を取り戻してみせる。