【黒田一問一答】できれば新しい球種を
広島・黒田博樹投手(40)が18日(日本時間19日)、米ロサンゼルスでの自主トレを公開した。日米通算200勝にあと7勝と迫っている右腕は、通算2000安打まで残り29本の新井貴浩内野手(38)と共に歩むプロ20年目の節目を「楽しみなシーズン」と表現し、25年ぶりのリーグ優勝を高らかに誓った。
黒田の一問一答は次のとおり。
-どんな思いで練習を。
「また長い1年が始まるなという感じですね」
-期待か不安か。
「もう不安しかないですね」
-始動はいつ?練習で意識しているところは。
「年明け4日からここでトレーニングしてます。すべての部分でしっかりした土台をつくろうと思ってトレーニングしてます」
-昨季途中は万全ではない部分もあったが、現在の状態は?
「現時点では状態的には悪くないと思います。野球の動きに入った時に体がどう反応するかというのは、始めてみないと分からないですね」
-プロ20年目。
「まさかこんなに長く野球ができると思ってなかった。そういう意味では節目の年なんで、この1年をすごく大事に戦っていきたいなと思います」
-新たに取り組みたいと思うことは。
「できれば、新しい球種を何か投げられるようになればいいかなと思ってますけど、そんな簡単なことじゃない」
-去年はどんな1年だったか。
「アメリカと変わらず、1年間ローテーションをしっかり守って投げていくというのはすごく大変なことでした。年齢的に万全な状態でマウンドに上がるのは難しくなってきてるんですけど、その中でしっかり準備をして今年はローテーションを崩さず投げ抜きたいと思います」
-チームとしては悔しいシーズンだった。
「優勝を目指してやってきた中で、4位という結果になってしまったことはすごく悔しいシーズンだったと思います。力になれなかった部分もたくさんあったので」
-そんな中で現役続行はファンにとってはうれしいニュース。現役続行決断のモチベーションは?
「やるしかないというか、やらないといけないという気持ち。そこが一番でした。もうそれについては深く考えてないですね」
-今季は先発の柱が一人抜け、より期待される。
「今年に限らず、今までどのチームで投げていても責任を持ってマウンドに上がってきた。そういう意味では今までのシーズンと気持ち的には変わらないですね」
-後輩の投手たちは自分が埋めると発奮している。
「潜在能力の高い選手、伸びしろがある選手がたくさんいますしね。そういう意味ではすごく楽しみですし、手助けになればいいかなと思っています」
-ファンは25年ぶり優勝を期待している。
「選手である以上、優勝を目標にしてシーズンを迎える。チームとして個々がレベルアップして一つの力になって戦っていく中で優勝というものが見えてくるんじゃないかなと思います」
-重圧は。
「プレッシャーは常々感じてますし、今まであんまりプレッシャーを感じずにマウンドに上がったことがないので、それは今までと変わらないと思います」
-日米通算200勝まであと7勝。
「あんまりそこを意識してないんですけど、チームに貢献すれば、ある程度そういう数字は見えてくると思います。あとは、その数字の近くになった時にどういう気持ちになるかは、現時点では想像がつかないです」
-鈴木球団本部長は200勝がチームの起爆剤になると話していた。
「僕だけじゃなく、新井の2000本もありますし、そういう意味では僕自身も楽しみなシーズンだと思います。あとは1年間ケガなくしっかりローテーションを守りたいなという気持ちの方が強いですね」
-意気込みは。
「去年は悔しいシーズンでしたし、今年はマエケンが抜けたんで、今まで以上にピッチャー陣がしっかり力を合わせて戦っていかないといけないと思います」
-前田はドジャースに移籍。
「まずはしっかりローテーションを崩さず回って、30試合ぐらいは先発してしっかりとしたイニングをこなせば、当然それなりの評価はしてくれるチーム。メジャーリーグでは流れがあるので、しっかりと準備をして1年間、チームのために投げてくれればいいかなと思ってます」
-自身と同じくドジャースの18番。
「僕自身はドジャースからヤンキースへ行って、それこそドジャース時代の思い出はだいぶ遠くなってきてるんですけど、すごく親近感は湧きますよね」
-去年は2桁勝利をしなければいけないと話していた。今年は数字よりローテーションを重視するような発言。
「当然、勝てるに越したことはないですけど、そこばっかりにフォーカスしてしまうと自分のピッチングが崩れてしまうので。勝ち負けは大事なんですけど、しっかりとしたイニングを投げることが一番大事かなと。去年はそれができなかったので、それを目標にしてやっていきたいなと思います」
-開幕投手への期待もある。
「僕自身は開幕投手へのこだわりはほとんどないですし、逆に言うと、僕がやるよりは若い選手がどんどん立候補してやるぐらいのピッチャーが出てこないといけないと思います。それについてのアドバイスは僕自身も経験している以上はできると思うので」
(囲み取材に移り)
-今後の予定は?
「ここで今日のようなトレーニングを続けて、あとは、2月中旬からキャンプの予定なので、それまでにブルペンに入ろうと思ってます」
-今年は日南から?
「その予定で球団とは話をしてます」
-具体的に新しい球種とは。
「それは、ご想像にお任せしますけど、あんまりそこばっかりフォーカスされると自分の調整が狂ってくるんで、もし投げられるようになったら言います。今年に限らず、どこでどういうものが自分に舞い降りてくるか分からないので、そういうアンテナは常に張ってやってます」
-ここ数年、今年が最後というシーズンが続いている。ヤンキース時代にリベラやジーターが前もってこれが最後のシーズンと宣言していたが、そういうことを公表する気持ちは?
「現時点で僕が言うことはないと思います。ただ、年々年を取っていくわけなんで、考えなければいけないことは増えてくると思います。ただ、どこで自分がそういう気持ちになるか分からない。でも、常に最後のシーズンっていうのは変わらないですね」
-久々に日本で投げた。難しさは?
「ボールも変わりましたし、マウンドも変わりましたし、実際にマウンドに上がって難しいことはたくさんありました。当然、アメリカのような感覚で投げてるとなかなか結果は出ないというのも感じましたし、バッターへのアプローチひとつにしても全然違う感じを受けたんで、そういう環境に慣れるのは大変でしたね」
-思うようになったのはいつごろから?
「まだ全然、思うようになったかどうかも分からないですけど。ただ、ならなくても結果を出さなくてはいけないので、その中でなんとか自分の中で1年間やれたかなというぐらいですね」
-イチローの3000安打が目前。励みになるか?
「僕の中では特別な人。イチローさんが当然のようにメジャーでシーズンを迎えることはすごいことですし、そういう人がいなくなってくるとだんだん、自分の気持ちも弱くなってくるのかなと思うので、そういう存在がいるのは僕にとって大きいのかなと思いますし、日本でも去年はたくさん引退される人が多かったので、そういう意味では自分の気持ちも弱くなってきそうなところで、イチローさんがメジャーでまた新たなシーズンを迎えるというのは自分にとってはすごく心強い」
-密度の濃いメニュー。体への負担は?
「40を過ぎると分からないですよね。1年1年なんで。実際、41歳を迎えるシーズンは初めてなんで、どこがどうなっていくかという不安は自分の中でありますし、その中で結果を求められるところなんで、そういう部分での、頭と体が一致しない部分はたくさん出てくると思いますけど、その中で戦っていかないといけない」
-ケガをした足首と肩を重視したトレーニング?
「それは気にしないようにしてますね。そこばっかりフォーカスすると、ほかがおろそかになりますし、それでダメならまた考えて対策を練りながらシーズンを乗り切っていかないといけない。万全でマウンドに上がるというのは難しくなってきてると思うので、そこに惑わされずにやっていきたい」





