会沢全試合出場じゃ!達成なら達川以来

 広島の合同自主トレが15日、広島県廿日市の大野練習場でスタートし、新人を含む33選手が参加。会沢翼捕手(27)は、全試合出場を目標に掲げた。昨シーズン中に気付いた点や配球に関することを書きとめたノートをオフに読み返し、「配球に100%はないが、メモを見返すことで最善の方法が見つかる」。プロ10年目へ“会沢の考え”を武器に正捕手獲りを目指す。

 その覚悟はできている。緒方監督から今季のキーマンに指名された会沢。目標を問われると、迷いなく答えた。「捕手で全試合出場したい。目標というよりはやらなくてはいけない」。ライバルは経験豊富な石原。壁は高い。それでも目指す場所は一つ。正捕手奪取。プロ10年目の誓いを立てた。

 昨季の93試合出場が自己最多の会沢にとって、全試合出場は高い壁だ。そもそも捕手の全試合出場は2010年の阪神・城島が最後。広島で達成となれば、1987年・達川以来、29年ぶりとなる。そのための一助として、昨シーズン中の出来事を細かく記録したノートをフル活用する。

 「良かったことや悪かったこと。配球面や指導されたことを忘れないように」と書きとめてきたもので、今オフは定期的に読み返してきた。「配球に100%はないが、メモを見返すことで最善の方法を見つけることができる」。相手打者の傾向などをしっかりと整理し、脳裏に刻み込んでいる。

 昨季はリーグトップの盗塁阻止率・404を記録するなど、守備面で着実な成長があった。だが、打率・246と打撃面では納得のいく成績を残せず。その反省を生かし、昨秋から打撃力の向上にも取り組んでいる。

 この日も大野練習場で行われた合同自主トレに参加し、ノックやフリー打撃など黙々とメニューをこなした。「手のひらをつくる。(手のひらの)マメの出来具合で調子を確認している」。打撃練習では感覚を確かめるため、手袋をせず素手でスイングを繰り返した。

 「新鮮でいいな。やってやるぞ」

 この日から合流した新人選手に刺激を受け、新たな気持ちでトレーニングを終えた。「(最終戦で)本当に悔しい思いをした。今季は挑戦者。チャレンジャー精神で挑む。勝利に貢献したい」。25年ぶりVへ、緒方鯉を引っ張る。全試合出場を成し遂げ、カープの要になる。

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