広島の藤井皓哉投手（１９）が１４日、廿日市市の大野練習場での自主トレ後、開幕１軍入りを目標に掲げた。今春はプロ２年目で初めて１軍キャンプスタートが内定している。中継ぎとして期待される若鯉は、首脳陣に直球を猛アピールする。

　胸を高鳴らせた。初の１軍キャンプ参加。藤井は「せっかくのチャンス。目標は開幕１軍。そのために実戦は、すべて０点に抑えていく」と意気込んだ。

　１５０キロ超の直球が魅力の本格派右腕。新人だった昨季は、夏場まで強化指定選手だったため、ファームで登板は６試合だった。それでもみやざき・フェニックスリーグなどで結果を残し、今春の１軍キャンプ参加を勝ち取った。

　５日には、地元・岡山で巨人・田原誠と１日だけ練習を共にした。自身が高校時代に通っていた病院が、田原誠と同じだったことが縁で実現したという。「周りを見ることが投球に生きてくる。例えば素振りを見れば、相手の得意な球が分かってくると言われた」。集中し過ぎるあまり、周囲が見えなくなっていた藤井。田原誠の助言で、あらためて視野を広げ、冷静な投球を心掛けることを誓った。

　「初めてだから、どこまでできるか分からない。だけどしっかりと頑張りたい」。まだ１９歳。恐れるものは何もない。若さを前面に押し出し、大きな目標に向かって突っ走るだけだ。