ドラ1岡田 出世部屋で“黒田本”読破だ

 広島の新人7選手が9日、広島県廿日市の大野寮に入寮した。ドラフト1位・岡田明丈投手(22)=大商大=はかつて前田、大瀬良らが過ごした出世部屋へ。チームの大先輩、黒田の著書「クオリティピッチング」と、男子テニスのジョコビッチの「ジョコビッチの生まれ変わる食事」の2冊を持参した。一流選手がトップで活躍する極意を学び、プロ1年目のシーズンに挑む。

 赤のネクタイを締め、寮の玄関に姿を見せた岡田は引き締まった表情を見せた。初めての1人暮らし。「すごいワクワクしている。これからやっていきます」と力強く話した。

 入寮には、2冊の本を持ち込んだ。1冊は、黒田が投球技術や投球心理について著した「クオリティピッチング」。黒田は憧れの投手の1人で、これまでに弟子入りも懇願している。「話が聞きたい。本に書いてあることを質問したら失礼」と、対面までに大先輩の著書はすべて読み尽くす意向だ。

 もう1冊は「ジョコビッチの生まれ変わる食事」。男子テニス世界ランク1位のトップ選手から食事・栄養摂取に対する考え方を学び、プロの世界で戦うための強い肉体を手に入れる。

 速い球やコントロールを身につけるため、これまでは本や雑誌で阪神・藤川やレンジャーズ・ダルビッシュの投球フォームを研究。「(力強い球を投げるには)下半身が大事だということが分かった」と常に探求心を持ち、主にフィジカル面を鍛えることを意識してきた。

 黒田やジョコビッチの著書から学ぶのは、競技に取り組む姿勢やプロスポーツ選手としてのあり方。「いままで知らないことが多かった。メンタルも大切だということが分かった。必要だと思った時にヒントを得るために読みたい」とトップで活躍し続ける極意を吸収する。

 2冊の本ととともに持参したサッカーボールでの珍トレも明かした。「(野球のボールを投げるように)サッカーボールを投げることで股関節が鍛えられる。動きの確認ができたり、キレが磨かれる」。大学時代に飛躍のきっかけの1つとなったトレーニングを継続して取り組む。

 ドラフト1位に与えられたのは出世部屋の104号室。「期待されているのは分かっているので、応えられるように頑張ります」。3日から大商大で練習しブルペン投球も行っている。10日から始まる新人合同自主トレへ準備は万全。開幕ローテ入りを目指すゴールデンルーキーが、プロへ第一歩を踏み出した。

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