広島の新井貴浩内野手（３８）が７日、米大リーグ・ドジャース入りが決まった前田に熱烈エールを送った。その上で若手投手の成長と台頭を熱望。２５年ぶりの優勝に、チーム一丸で立ち向かう覚悟だ。

　「決まって良かった。カープの代表として、バンバン勝ってほしい」。メジャー移籍が正式に決まったことで、新井は素直に夢の実現を祝福した。前田の力を肌で知るからこそ、最高峰の舞台での活躍に太鼓判を押した。

　昨季１５勝。数字以上にエースが抜ける穴は大きい。「チームにとっては痛いよ」と新井。だが、逆境は時に大きな力を生む。「若い選手にとっては大きなチャンスになる。頑張ってほしい」。チームを思うベテランは、若手の成長を願った。

　プロ１８年目のシーズンを前に、自身も連日の猛練習を続ける。この日もマツダスタジアムでトレーニング。優勝への思いは誰よりも強い。「チーム内に競争も生まれる。空いたところを、ガッと取りにいってほしい」。出て来い新星－。一丸野球でピンチをチャンスに変える。