マエケン「感謝の気持ちでいっぱい」

 ポスティングシステムによる大リーグ移籍を容認された広島・前田健太投手(27)が4日、球団へ感謝の思いを口にした。大阪市内で行われた「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に出席後、報道陣の取材に応じた。代理人はアダム・キャッツ氏とジョー・ウルフ氏に決定。夢に抱いていたメジャー挑戦へ、球団の後押しを受けて前進する。

 無数のフラッシュを浴びた。まばゆい光の中で、前田が最初に口にしたのは、感謝の言葉だった。

 「今回こうやって球団から自分の夢を後押ししてもらった。松田オーナーをはじめ、鈴木球団本部長、球団関係者のみなさん、そしてファンの方々に感謝の気持ちでいっぱい」

 真っすぐな視線で、偽りのない胸の内を明かした。

 11月下旬に広島市内の球団事務所で、球団にポスティングシステムによるメジャー挑戦を訴えた。その後も複数回、話し合いの場を持ち、3日に鈴木球団本部長から電話で容認の連絡を受けた。「僕の思いというものが受け入れてもらえた」。13年オフの契約更改交渉で初めて気持ちを打ち明けてから2年。夢の実現に向けて大きな一歩を踏み出した。

 プロ2年目で9勝をマークすると成長曲線は着実に上昇カーブを描いてきた。今季は15勝8敗、防御率2・09の好成績で最多勝や沢村賞など4冠。侍ジャパンのエースも務めた。

 「違う場所に自分の身を置いて厳しい環境に挑戦したい。(魅力は)行ってみないとわからない。でもその魅力を感じるために行く」。強者(つわもの)たちが集うメジャーの舞台。海を渡りたいと思うのは、飽くなき向上心があるからに他ならない。

 既に米メディアは複数の球団が獲得に意欲を示していると報じているが、決め手は1つ。「自分を必要としてくれる球団であればどこでも行きたい」と言い切った。

 ほとばしるような躍動感ある投球で勝利を積み重ねてきた。異国の地でも、ただ真っすぐに、積み上げてきたものを出し切るだけだ。「自信はしっかりと持っておかないといけない。行きたいと思うということは、向こうでもやれる、と」。広島で育った前田健太が、いよいよ世界に挑む。

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