小窪の意地打「何とかしたい」完封阻止

 「中日5-2広島」(20日、ナゴド)

 劣勢の中で最も大きな声援を浴びた。代打で登場した広島・小窪が、与えられた責務をきっちりと果たす。「何とかしたいという思いだった。点差もあったし、つなぐ意識で打席に入った」。意地の一撃。完封負けを阻止する適時打を放った。

 0-3の八回2死一塁。大野の内角シュートを振り抜いた。左翼席方向に伸びた打球はスタンドインまであと一歩。フェンス直撃の適時二塁打だ。出場6試合ぶりの安打で、打点は10試合ぶり。二塁塁上ではホッと胸をなで下ろした。

 だが反撃が遅すぎた。打線は七回まで無得点。放った安打は三回の田中の中前打のみだった。18日、19日に続いて先制を許して追いかける展開。攻撃は後手に回り、エース大野の緩急を使った投球に的を絞りきれなかった。九回に松山が田島から左犠飛を放ち、2点目を奪うのがやっと。4安打2得点。中日戦は今季2度目のカード3連敗となり、ナゴヤドームでは1勝8敗となった。

 24年ぶりの歓喜、そして3年連続のAクラスへ向け、打線の奮起は不可欠だ。21日からは本拠地で阪神に3連勝した巨人と戦う。新井は「明日も試合はある。最後まで諦めない」と一戦必勝を誓った。勝利だけを目指す戦い。集中力を高め打席に立つ。

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