新井意地の一発!3度目FA権は封印へ
「中日3-1広島」(18日、ナゴド)
自慢のパワーを見せつけた。広島・新井が鯉党で埋まった左翼席に白球を突き刺した。天敵・八木に一矢報いる7号ソロ。完封負けを阻止し、4番としての存在感を示した。
0-3の六回2死。初球の高めに浮いた直球を見逃さなかった。「とにかく、どんどん振っていこうと思った」。劣勢でも積極性は失わない。持ち前のフルスイングで快音を響かせた。
カープ打線は今季の八木に弱い。わずか5安打に封じられ、3敗目を献上した。優勝を目指す中で、足踏みが許されない状況が続く。敗れはしたが、主砲の一撃は次戦に向けて、一筋の光になったはずだ。
この日、3度目のフリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。初めて権利を取得した07年は、行使して阪神に移籍。2度目の取得となった11年は宣言残留した。「本当に(取得を)全然知らなかった。自分には全く関係ない話。残り試合をしっかり、優勝目指して頑張りたい。それしかない」。3度目の今回は一切の関心を示さない。
「明日に向けて、準備して、準備して臨みたい」と唇を結んだ新井。決して諦めない-。最後の最後まで、全力で戦い抜く。
