広島・黒田が強烈ライナーを右手で止める
「中日3-1広島」(18日、ナゴド)
広島・黒田博樹投手が、平田良介外野手の打球を右の手のひらで止め、いったんベンチに下がる場面があった。
0-0の初回2死一塁。中前に抜けそうな強烈なライナーに対し、迷わず右手を出して止めた(記録は投手強襲内野安打)。打球直撃後、畝投手コーチらがマウンドに向かい状態を確認。5球投球練習した後に治療のため、一度ベンチに下がった。
負傷交代の心配もあったが、マウンドに戻り6球投球練習し、問題なしをアピール。その後は2死一、二塁のピンチで、和田を空振り三振に斬り、この回を無失点で切り抜けた。
二回、三回も無失点に抑えた黒田。しかし四回、2死走者なしから一、二塁のピンチを招き、遠藤に右翼へ先制3ランを被弾。五回からは2番手・戸田にマウンドを譲り、4回4安打3失点で降板。打線も逆転することはできず、6敗目を喫した。
試合後、取材に応じた黒田は「僕的には、投げられると思ってマウンドへ上がった以上、言い訳はできない。あの3ランが結果的には決勝点になったわけだから、すごくもったいなかった」と振り返った。
打球を止めた右の手のひらの痛みについては「ボールが当たっているので、あると思いますけど」とのことだが、次回登板へ向けては「大丈夫だと思います」と話した。病院へ行く予定もないという。
黒田はファン投票1位で出場したオールスターでも、この日と同様に右手を出していた。7月18日のマツダスタジアムでの第2戦、二回、中島(日本ハム)の鋭いピッチャー返しに反応。直撃はしなかったが、ヒヤリとする場面があった。