武内4失点KO 悔し2年ぶり登板で
「交流戦、西武5-4広島」(11日、西武ド)
サヨナラ勝利に沸く西武ファンの声を背中に浴びながら、暗い通路を歩いた。2年ぶりの1軍登板。打線の援護をもらいながらもリードを守れなかった。武内は悔しさを押し殺して歩を進めた。
「点をもらったあとに失点してしまった。打線に援護してもらったのに勝ちきれず、悔しいです」
2-0の初回は秋山に右中間を破る二塁打を浴びリズムを崩した。連打と四球でピンチをつくり、森の中前適時打などで3失点。すぐに試合をひっくり返された。4-3で迎えた四回は栗山の右前適時打で同点とされた。
「走者が出ると投げ急いでしまった」。セットポジションからの投球が不安定になり4回7安打4失点。緒方監督は「ファームから先発では1番と推薦があった。期待していんだが」と厳しい表情を浮かべた。
13年7月27日のヤクルト戦(マツダ)以来の1軍。右肩を痛めた昨年1年間は、下半身の動かし方や上半身との連動性を高める練習を積んできた。「ボール自体は悪くなかった」と武内。だが走者を出した後、粘りきることができなかった。
「きょう出た課題を次は克服したい」。プロ6年目で未勝利。悔しさを、次回登板への力に変えて、前に進み続けるしかない。





