黒田が止めた!雨中の熱投で鯉連敗脱出
「交流戦、広島2-1楽天」(5日、マツダ)
雨中の熱投だった。広島・黒田博樹投手(40)が7回4安打無失点と好投し、チームトップの5勝目を挙げた。6月2日は母・靖子さんの13回目の命日。墓前に祈りをささげた後の初マウンドでチームを救った。過去に優勝チームが皆無の借金9に陥る危機を脱したカープ。連敗は3でストップした。
断続的に降り注ぐ雨。ぬかるむマウンド。悪条件の中、黒田が仁王立ちした。7回4安打無失点。チーム単独トップの5勝目を挙げた。チームの連敗を3で止め、過去に優勝チームが皆無の借金9に陥る危機を救った。
「欲を言えばきりがないが、0点に抑えてチームが勝ったのが一番。抜けた球を、いいように使いながら抑えられた」
練習日に前田や野村に助言を受けたカーブを活用。楽天打線の目線をずらしてツーシーム、スライダーを生かした。日頃から「40歳ですが、もっと進化したい」と話す向上心を発揮した。
六回2死満塁では、伊志嶺の強烈な打球を一塁・新井が横っ跳びで好捕。トスを受けた黒田がベースを踏み、ピンチを脱した。
「すごいですね。さすがゴールデングラブ賞。なかなか気合だけでは捕れない。当然抜けると思いました。新井でしたし。ナイスプレーですね」
ジョーク交じりで新井に感謝した。直後の攻撃で2点の援護を受け、七回を三者凡退に抑えた後は、続投を志願したがお役御免となった。男気あふれる112球だった。
前回5月29日・オリックス戦(京セラ)で4勝目を挙げた。黒田は翌々日の休日を利用して、大阪府堺市の墓に向かった。6月2日は02年に亡くなった母・靖子さん(享年60)の命日だった。07年に死去した父・一博さん(享年82)も、ともに眠る。
「こういうタイミングでしたし、手を合わせに行きました。母だけではない。両親に感謝していますよ」
大リーグ時代は1年に1回だったという墓参り。昨オフからは、今回で3回目という。小学校時に初めてのキャッチボール相手は元南海の主力野手だった一博さんではなく、靖子さんだったという。2人に授かった愛情に応える白星だった。
連敗は止まり、黒田は「嫌な流れだったが、ここで食い止めて、いい流れでいきたい」と言った。最下位に沈むカープだが、戦いはこれから。黒田の戦いもこれからだ。
