戸田今季初登板初勝利!黒田の穴埋めた

 「阪神3-8広島」(8日、甲子園)

 広島・戸田が今季初登板初先発を、聖地初勝利で飾った。6回2安打2失点。登録抹消された黒田の代役でつかんだチャンスを生かした。

 控えめにグラブをたたき、感情を表した。六回に1点を失い、なお2死三塁。マートンを遊ゴロに抑えて役目を終えた。「ゴロを打たせられたのは次に生きる。連勝している中でしっかり勝てたのは良かった」。最速143キロの直球にチェンジアップとスライダーを活用。阪神打線に的を絞らせなかった。

 神戸市出身で、進学した鹿児島・樟南でも甲子園には縁がなかった。女手一つで育ててくれた母・圭子さん(44)が観戦する中でつかんだ、甲子園初勝利だった。

 ウエスタンでは今季7試合で6勝0敗。持ち球のチェンジアップは、140キロ前後でシュート系のものに加え、新たに指の握りを工夫して130キロ台前半で沈むものを習得。開幕1軍を逃した悔しさを糧に、技術を磨いて今季初勝利につなげた。緒方監督からは「十分に仕事をしてくれた」とねぎらわれた。

 次回登板は未定だが、その伸びしろは無限大。戸田は4つの四球を反省した。「内容はまだまだ。これでいいとは思わない。もっともっと上を目指したい」。力強いまなざしで誓った。

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