新井4番打!黒田の闘志に応え適時打

 「広島11-3阪神」(25日、マツダ)

 鯉党の大声援を、広島・新井が大きな背中いっぱいに浴びた。一塁塁上で両手をポンとたたく。「点を取られたあとの回。すぐに取り返せてよかった」と表情を崩した。試合の主導権を猛虎に渡さない、価値ある一打だ。

 6-3の六回1死一、二塁。代わったばかりの金田を捉えた。2球目、真ん中に甘く入ってきたシュートを振り抜き中前に運ぶ適時打。この一打が打線に火を付け、さらに4点が入った。黒田が伊藤隼に2ランを浴び3点差に詰め寄られた直後だったからこそ、その価値は大きい。チームを勝利に導くという、4番としての責務を果たした。

 黒田の登板日には、自然と援護射撃ができている。初回にも中前打を放っており、黒田登板試合は13打数6安打3打点となった。

 「たまたまかな」と言うが、この日は燃える要素があった。二回にバントの構えをしている黒田に対し、藤浪が3球連続で内角球を投じた。3球目、のけぞり倒れ込んだ黒田は激高し藤浪に詰め寄った。「常に戦う姿勢を見せてくれている」と新井。その闘志に燃えないわけがない。

 4番で出場したここ6試合は打率・333。「きょうは一発で(甘い球を)捉えられた感じがある」と、完全復調まであと一歩だ。前日24日は全体練習後、屋内練習場で約1時間の特打を行った。旧広島市民球場時代は、誰よりも早く球場入りし左翼席下にあったブルペンでの早出特打が日課だった。「自分は休んでうまくなるような選手ではない。できる時間があれば続けていきたい」。年齢とキャリアを重ねても、若き日と変わらない野球に取り組む姿勢が、新井を支えてきた。

 連敗を「2」で止めた。「それが一番。これからどんどん点を取って、こういうゲームを多くしていきたい」。打線復活の旗頭になる。

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