ジョンソンまた光投「次につながる」
「阪神4-3広島」(12日、甲子園)
淡々と凡打の山を築いた。序盤は制球に苦しみながらも、7回を6安打2失点にまとめた。先発として最低限の仕事に「次につながる内容だったよ」と前を向いた。108球に見えた課題と収穫。敗戦の中で広島・ジョンソンの粘投が光った。
「そこだけは悔いが残る。もう少しコースを突けばよかったかな」。そう振り返ったのは、二回1死二塁での藤井への投球。ファウルで粘られて6球目、内を狙った直球が甘く入ってしまった。これを一、二塁間に運ばれ、一、三塁とピンチが広がり、続く藤浪の犠飛で先制点を失った。
不運もあった。1点を失い、なお2死二塁で、西岡の打球が三塁ベースに当たって左翼に抜け、追加点を許した。それでも三回以降はカットボールを軸に立ち直り、勝ち投手の権利を得て降板。先発予定の10日の試合が雨天中止になり、この日は中8日での登板。調整の難しさもあった中、役目は果たした。
緒方監督は「崩れるかと思ったけど、粘り強く投げてくれた」と評価した。初登板のヤクルト戦で完封勝利、前回の中日戦で7回2失点、そして今回と登板3試合すべてで試合をつくっている。「チームに勝ちが付けばこの上なかったけど、いい投球内容だったよ。次につながる」とジョンソン。敗戦を糧に次回登板へ視線を向けた。
