鯉の新助っ人シアーホルツ Vの使者に
広島の新外国、ネイト・シアーホルツ外野手(31)=前レンジャース傘下3A=が9日、広島市のマツダスタジアムで入団会見を行った。エルドレッドやグスマンの故障で急きょ加入が決まった新助っ人は、勝負強い打撃で得点力不足解消の一翼を担い、24年ぶりの頂点へ導くと宣言。会見後は球場で練習し、21日・巨人戦(前橋)での1軍デビューを目指す。
無数のフラッシュを浴び、気持が高ぶった。シアーホルツの言葉が自然と熱を帯びる。「とてもワクワクしている。求められているのは打点を挙げること。パワーもあるので力強い打撃もしたい」と意気込みを示した。
故障中のエルドレッドやグスマンに代わる長距離砲として期待される助っ人の実績は十分だ。メジャー通算52発。ジャイアンツ時代にはワールドシリーズ制覇を経験した。今季はレンジャースの春季キャンプに参加し、最後までメジャー昇格争いに加わった。
アメリカでは野茂、黒田、岩隈と対戦し「岩隈からはホームランを打ったことがある」。マクレーン駐米スカウトから「変化球が多く、特にフォークを多投する」と日本野球の情報を収集済み。元楽天のマギーからも成功の秘けつを聞いた。
入団会見後は屋内練習場で打撃練習。8日夜に広島入りし、時差ボケがある中で鋭いスイングを披露した。「いいスタートを切ってほしい」と緒方監督。10日から大野練習場で練習し、17日からのウエスタン・阪神3連戦(鳴尾浜)を経て、早ければ21日の巨人戦(前橋)で1軍デビューする予定だ。
「誇りを持ってプレーする。優勝の二文字を広島に持って帰りたい」。Vの使者になる-。太い二の腕が打線に火を付け、常勝へと導く。





