広輔でかした!カープ10日ぶり勝った

 「広島3-2巨人」(8日、マツダ)

 広島が連敗を7で止めた。田中広輔内野手(25)が、一時は逆転となる2点適時二塁打を含む2安打の活躍。九回には菊池涼介内野手(25)が好守を見せるなど、ナイン一丸で連敗を阻止。緒方孝市監督(46)は「ようやくこういう試合を勝ち切れた」と安どの表情。勢いに乗ってまずは、連勝でカード勝ち越しを決める。

 フっと息を吐いてグラウンドに出た。連敗脱出。選手を笑顔で迎えると、殊勲の菊池の頭をポン、ポンッと2回たたいた。「ようやく勝ち切れたね」。試合後に見せた笑顔を隠して、緒方監督は勝利インタビューに応じた。

 7連敗中。1勝の重みを最後まで感じた。1点リードの九回。2死一、二塁で亀井の打球は二遊間を襲う。二塁手・菊池が懸命なスライディングで止めた。指揮官は「心強い。勝ちをもぎ取ったプレー」と絶賛。続く高橋由を遊飛に抑え、長いトンネルを抜けた。

 連敗ストップを誓って、必死に戦った。今季11試合で10通り目のオーダー。この日は不振の丸を1番に、松山を3番、野間を6番に起用した。

 守備が菊池なら、打の殊勲は田中だ。指揮官が「8番からはい上がって来てほしい」と期待した男が、熱い気迫を見せた。

 「何が何でも勝ちたかったですから」。1点ビハインドの二回。2死一、二塁で打席に立つと、マイコラスの初球の直球を強振した。中堅前へのライナーは、ダイビングキャッチを試みた松本哲の差し出したグラブの手前で落ちた。一走・野間も一気に生還。2点二塁打で逆転した。

 7日の巨人戦では、延長十一回に三塁悪送球で決勝点を献上した。打っても4打数4三振。不振が続く中、試合前に緒方監督に呼ばれた。「どんどん振っていけよ」。恐れるな-。熱い言葉を信じて実践した。守備でも七回、阿部の強烈な打球に倒れ込みながら、必死のプレーでアウトにした。

 菊池は「毎日必死にやってるんでその結果。抜けたら点が入る。絶対に止めようと思った」と言い、続けて「去年は9連敗したけど7で止まったんで大丈夫でしょう!!」と、力強い言葉を残した。シーズンはまだ11試合。ここから鯉の巻き返しが始まる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス