マエケン“宝刀”解禁で本番モード突入

 広島・前田健太投手(26)が13日、マツダスタジアムでの全体練習後、先発する14日・オリックスとのオープン戦(福山)で、シーズン本番モードに突入することを誓った。

 キャッチボール、ショートダッシュなどで汗を流した右腕は、気持ちよさそうに汗をぬぐった。「今までよりシーズンを意識して投げたい」とキッパリ。結果を出すつもりだ。

 今年の対外試合登板は14日で3試合目。1日・横浜戦は3回無失点で、新たに習得した縦に変化するスライダーを多投した。6日・ヤクルト戦は4回1失点で、右打者へのチェンジアップなど、昨年までにない配球を試した。

 いずれも、横に滑る得意のスライダーは使っていない。“宝刀”に頼りすぎないようにという考えだが、14日からは「サインが出れば普通に投げます」と解禁を予告。その上で「試せるものがあれば試したい。両立できるようにやりたい」と、テストをしながら、結果も求めるつもりだ。

 先発が内定している27日の開幕ヤクルト戦(マツダ)に向け、オープン戦登板は残り2試合。「あと2試合しか投げられない。不安なくシーズンに入りたい」と誓った。予定は5イニング。沢村賞を獲得した10年のオープン戦以来の登板となる福山で、いよいよギアを上げる。

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