美間マツダ初アーチ!三塁争いアピール
「オープン戦、広島3-12ヤクルト」(7日、マツダ)
最高の結果で、存在感を示した。0-1の三回1死一塁。カウント0-2からフルカウントに持ち込んだ8球目。広島・美間が変化球を捉えて、左翼席奥のコンコースに豪快な一発をたたき込んだ。「僕は足が遅いし、求められるのは長打力。(石川の)制球ミスと思うけれど。うれしいです」。背番号59はこう言って、胸を張った。
1軍経験がない若武者が、2軍戦を含めマツダスタジアムで初アーチを描いた。相手は通算131勝左腕。自信になったはずだが「まだオープン戦。もっと頑張らないと」と謙虚に前を向いた。
指揮官は「もう少し1軍に置いておかないと。開幕3連戦で投げてくる相手から結果を残したからね。この経験は生きてくる」とたたえた。開幕1軍へ生き残りをかける美間の株が急上昇した。
二回の守りで、自身の一塁悪送球からピンチを招いたが、沖縄キャンプで指揮官から授かった「(ミスがあっても)切り替えろ」という助言を実践。直後の三ゴロで併殺を完成させ、さらに最初の打席で2ランを放った。
堂林、新井、小窪らによる三塁手争いは、依然決め手がない。ダークホースは美間-。そう感じさせる輝きを放った。


