ショートは田中!緒方監督が起用示唆

 「練習試合、広島2-0中日」(6日、マツダ)

 広島・田中広輔内野手(25)の開幕ショートが6日、濃厚になった。練習試合に「1番・遊撃」で先発出場し、打っては2安打、守備でも安定したプレーを披露。梵英心内野手(34)との遊撃手争いが注目されたが、緒方孝市監督(46)が田中をレギュラーとして起用する方針を示唆した。

 2年目の若鯉が輝きを放った。今年初めて本拠地でプレーした田中が、緒方監督の起用に応えて2安打をマーク。昨オフの契約更改交渉から言い続けてきた「遊撃での開幕スタメン」に当確ランプをともした。

 「1本目はラッキーでしたね。2本目は得点圏で打てて良かった。1番を打たせてもらえれば、(チームに)勢いを付ける打撃をしていきたい」。存在感を示した打撃に、白い歯がこぼれた。

 この日は「1番・遊撃」で先発出場。三回2死で岩田から中前にはじき返すと、五回2死一、二塁では武藤から左前打。適時打にはならなかったが、好機を拡大する打撃を見せた。

 昨年は6試合で1番に座ったが、今年は春季キャンプの紅白戦を含め、実戦12試合目で初の1番だった。「『1番・広輔』は、十分シーズンを見据えて考えていたこと。今日は2本打ったし(今後は)1番か5番、6番を試していきたい」。遊撃の候補にはベテランの梵もいるが、緒方監督は田中をショートのレギュラーとして考えていることを示唆した。

 内野のリーダー役に期待されている田中。キャンプ中から積極的にマウンドに向かい、投手に声を掛ける姿が増えた。2月22日・ロッテとの練習試合(コザしんきん)の後には、緒方監督に「もっと声を出してチームを盛り上げていけ」とゲキを飛ばされた。「監督から期待されているのはわかる。実際に声も掛けてもらっている。それに応えたいという思いはある」。同級生の菊池とともに、リーダーとして内野を引っ張る自覚が芽生えている。

 2年目の飛躍へ、自信はある。「守備は疲れている中でも動けている。打撃はアウトになっても良い感じがある。順調に来ています」。力強く言い切った言葉が頼もしい。

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