「オープン戦、巨人４－２広島」（２１日、沖セル）

　正捕手の座を狙う広島・会沢が、オープン戦チーム１号となる一発を放った。

　２点を先制された直後の三回１死、オープン戦初打席で菅野が投じた真ん中高めの直球を一閃（いっせん）。逆風の中、カープファンが待つ左翼席まで運び、「積極的にいこうと思っていた。素直に体が反応した」と振り返った。

　昨季は自慢の打撃を生かしてプロ入り最多の６５試合に出場し、打率・３０７を残した。本塁打も２桁の１０本を放った。今季から背番号は６４から２７に変わり、レギュラーとして期待される。課題の守りも「どんどんピッチャーとコミュニケーションを取りながら、いいバッテリーになりたい」という。

　３月１０、１１日に行われる欧州代表との強化試合（東京ドーム）の代表メンバーにも選ばれた。「レギュラーがかかっていますし、侍ジャパンもある。こういう形で結果がついてきたんで、自信にもなる。どんどんアピールしていきたい」。巨人のエースを打ち砕いた感触を、今後の成長に結びつける。