黒田驚きの新球!畝C「どしたんな」

 「広島春季キャンプ」(17日、沖縄)

 米大リーグ・ヤンキースから広島に復帰した黒田博樹投手(40)が17日、広島から空路で沖縄入りした。那覇空港では、待ち受けていた300人を超えるファンで一時、騒然。南国でも黒田フィーバーだ。沖縄市の宿舎到着後は、すぐにコザしんきんスタジアムに向かい休日返上で練習。習得中のカーブに手応えを感じているようで、「進化」した姿でシーズンに挑む決意だ。

 那覇空港は300人を超えるファンで騒然としていた。50人の報道陣に、テレビカメラ10台。黒田が到着ゲートに姿を見せると、握手を求める人が詰め寄った。4人の球団職員に守られながら、迎えの車へ。沖縄も“黒田フィーバー”だ。

 「人の多さにビックリしましたね」。あまりの熱気に、驚きを隠せなかった。出発前の広島空港にも、250人近いファンが集結。出発ゲート前に列を作り、黒田の姿を追った。「なんか申し訳ないな…」。全ての声援に対応しきれず、そうつぶやいた。

 チーム宿舎では、待ち受けた緒方監督と対面。がっちりと握手を交わすと、その足で球場に直行した。到着後すぐに休日返上トレ。約1時間、ランニングやキャッチボールなどで入念に汗を流した。

 「沖縄も寒くはないんですけど、あまり飛ばし過ぎないように」

 慎重な言葉とは裏腹に、キャッチボールは熱を帯びた。全115球。投手-捕手間の距離を取って、小林投手コーチを相手に立ち投げで投球練習もした。力を入れたのは「習得中」と話すカーブ。人さし指を立て、親指と中指で挟んで投げる。

 捕球した小林コーチが「オオッ」とうなると、後方で見守った畝投手コーチも「どしたんな、いいカーブ投げるじゃないか」と驚きの表情。続けて8球を投げた黒田は「感じは悪くない。実戦でも使って試していきたい」と手応えを口にした。

 メジャー球と比べ、NPBの統一球も“後押し”する。「日本のボールの方が扱いやすい」。皮の滑りや縫い目の高さなど、黒田のカーブにフィットしているという。「遅い球は必要。1つでも球種は多い方がプラスになる」と、進化した姿で今季に挑む決意だ。

 理想に掲げたのはドジャース時代の同僚、クレイトン・カーショー。サイ・ヤング賞左腕を例に「感じはカーショーみたいなカーブが投げられたらいいですけど…。それは無理ですから」と笑った。18日のチーム合流初日から、早速ブルペン入りする。待ちに待った本格始動。ついに背番号「15」がベールを脱ぐ。

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