ドラ6飯田1回0封 宝刀封印で直球勝負

 「広島紅白戦、白組1-0紅組」(11日、日南)

 ドラフト6位・飯田哲矢投手(23)=JR東日本=が、伝家の宝刀チェンジアップを封印し無失点デビューだ。紅白戦に初登板し、左打者2人を抑えるなど1回1安打無失点と好投した。

 「ランナーを出しても落ち着いて投げられた。ストライク先行で強気の投球ができた」

 四回に登板。先頭の野間を三ゴロに打ち取り“同期対決”を制した。菊池には中前打を浴びたが、続くJR東日本時代の先輩・田中を直球で二ゴロ。最後は小窪を二飛に仕留めた。

 フォークのように沈むチェンジアップが最大の武器だ。この日は、それを封印した。「直球中心。やってきたことを出したかった」。キャンプでは、投球の軸となる直球を磨いてきた。この日の最速は137キロ。それでも球速以上のキレで、打者をねじ伏せた。

 チームは先発、中継ぎを問わず左腕の確立が懸案事項だ。即戦力として、飯田への期待は高い。「結果を積み重ねていきたい」。開幕1軍へ、大きな一歩を踏み出した。

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