黒田自主トレ公開 広島復帰理由を激白

胸に「KURO15」をあしらったTシャツを着て8年ぶりの古巣復帰を語る広島・黒田=米ロサンゼルス郊外(撮影・小林信行)
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 8年ぶりに広島に復帰する元ヤンキースの黒田博樹投手(39)が15日(日本時間16日)、ロサンゼルス郊外で自主トレーニングの様子を公開した。約2時間半のハードな練習後には取材に応じ、今回の決断について激白した。

 カープに電話を入れたのが昨年12月26日(同27日)。昨オフ同様、今回もメジャー、カープ、そして、引退の3つの選択肢を熟考したという黒田は電話を掛けている最中まで迷いがあったことを明かし、「最後の最後はホントにキツかった」と苦悩の日々を振り返った。

 カープ復帰の理由の1つは自身の野球人生だ。「今年2月で40歳になりますし、あと何年野球ができるか分からないですし、カープで野球をすることの方が『1球の重み』を感じれるんじゃないかなと判断しました」。さらに「当然アメリカで投げることも重みがある」と補足しながら「僕に残された球数はそんなに残ってないと思うので、その中で自分の気持ちも含めて、ボールを投げることに関して(カープのために投げる方が)充実感がある」。「自分で限界を決めたというよりも、最後にその(日本の)マウンドに上がれば自分の中で納得できる、逆に日本で投げずに野球人生が終わった時に自分で引っ掛かるものがあるんじゃないかなと考えて決断しました」とも話した。

 決め手として挙げたのは『気持ち』だ。「最後はカープファンやそういう人たちの気持ちが大きかったと思います」と黒田。「毎年毎年いい形でオファーをしていただき熱意は感じてましたし、毎年頭を下げて申し訳ない気持ちで断ってきた。今回こういう決断をして球団の力になれれば」と話した。

 31年ぶりの日本一に向けて大きな戦力として期待されている。自信のほどを問われた黒田は「全くないですね」と即答。「自分にとっては全く新しいチャレンジだと思う。日本で活躍したからアメリカで結果が出るというものでもないし、その逆でもある。もう一度、初心に戻ってというか、いろんな面でアジャストしていかないといけない」と力説しながら「先発ローテーションで回る以上は2桁勝たないといけないと思いますし、今シーズンが終わって自分の気持ちがどうなるか分からないですけど、それ(2桁勝利)ができなければ、ある程度どっかで自分で区切りをつけないといけないかなと思います」と進退を懸けたシーズンになることを示唆した。

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