野村鯉、秘策助っ投3人制でV戦線浮上

 広島の野村謙二郎監督(47)が28日、外国人投手3人制を導入する可能性を明かした。これまで「投手2、野手2」だった外国人枠の編成を、新外国人のデュアンテ・ヒース投手(28)と、ブライアン・バリントン投手(33)を先発で、キャム・ミコライオ投手(30)を抑えで起用し、野手をブラッド・エルドレッド内野手(34)だけに変更する“秘策”。ヒースは8月中旬には1軍デビューできる見込みだ。

 ヒースの加入で思い描く戦術が増えた。外国人枠の中で、ヒースを使うのならば同じ先発のバリントンと入れ替えるのが最も考えられる選択肢。しかし真夏の連戦を乗り切る秘策が、野村監督の頭の中にはあった。

 それは外国人投手3人制だ。交流戦以降、チームが苦戦した要因は投手陣の不調。前田以外の先発陣が安定さに欠き、リリーフ陣も登板過多の影響で打ち込まれるケースが目立った。打線の状態はいいが、チームの生命線は投手力。それだけに指揮官は「投手の枚数を増やすかもしれない」と投手力強化を優先したい思惑がある。

 ヒース、バリントン、ミコライオの外国人投手3人制になれば大きな利点が生まれる。中4日での登板が可能なヒースとバリントン、そして中5日で登板できる前田の3人を中心に回せば、先発ローテは5人で足りる。その余った先発枠を、疲弊気味のリリーフ枠に移すことができる。

 「投手陣の厚みを増す中で、最適な外国人の使い方を考えないといけない。キラの状態も見ての通りで、得点圏打率(・203)がよくないからね」

 もちろん、ヒースが1軍で登板できる状態であることが大前提だ。この日、マツダスタジアムでキャッチボールやランニングなどで汗を流し「時差ボケはある」と苦笑いを浮かべたが、一緒に練習したバリントンからは「米国との野球の違いとかを聞いた」としっかり情報収集を行った。

 今後は、今週中にブルペンに入り、来週にはウエスタン・リーグに登板する予定。畝投手コーチは「(1軍登板への)準備期間は2週間ぐらい」と、8月中旬には1軍へ昇格させたい意向だ。

 8月は優勝争いの行方を左右する正念場だ。果たして外国人投手3人制の秘策は断行されるのか。野村監督の采配から目が離せない。

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