野村鯉に秘策!外国人野手3人制で突パ
広島の野村謙二郎監督(47)が19日、ヤフオクドームで、20日に開幕する「日本生命セ・パ交流戦」で野村政権初の勝ち越しを誓った。監督就任以来、交流戦では一度も勝ち越しの経験がない指揮官だが、セ・リーグ首位の勢いで“鬼門”を突破する覚悟だ。初戦の相手は昨季の交流戦王者・ソフトバンク。強敵を撃破し、さらに勢いを加速させる。
優勝へ快進撃を見せる野村鯉にとって、最初の大きな関門だ。10年の監督就任以来、4年連続で負け越し、交流戦通算成績は37勝52敗7分け。そんな“鬼門”の開幕を翌日に控え、指揮官は自信をみなぎらせた。
「昨年は球団初のCS出場を果たし、歴史を変えた。“初”が付くのはいいこと。今の選手は歴史をつくってくれているし、(野村政権で)初の勝ち越しとなってくれれば」
チーム力に手応えがあるから言い切れる。現在セ・リーグでは2位・阪神に3ゲーム差を付けて首位を快走中。「いい位置で交流戦に入れて、雰囲気もいい」と過去4年と比較し、最高の状態であることを強調した。
勝ち越すためにも重要になるのが、交流戦開幕カードのソフトバンク戦と、2カード目のオリックス戦だ。いきなりパ・リーグの2位、1位との対決が続く厳しい日程。それだけに「2位と1位と当たるのは(今後の戦いにおいて)大きな位置づけになるでしょう」と話した。
さらに秘策もある。今年からDH制を採用するセ・リーグ本拠地の試合で、現在野手2人の外国人を3人に増やし、打線を強化するプランだ。25日からマツダで西武、ロッテと続くが、その時にフィリップスを2軍に落とし、ロサリオを昇格させる可能性がある。野村監督は「打線を強化するため2軍からロサリオを呼ぶべきか、(首脳陣の)ミーティングで話は出ている」と明かした。
今季は球団史上初めて首位で交流戦を迎える。「選手は自信を深めているが、チームとしては完成していない。勢いをプラスに本物になって欲しい」。選手とともに鬼門を突破すれば、その先に「優勝」の2文字がはっきりと見えてくるはずだ。

