大瀬良、プロ初黒星喫したGに雪辱だ

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が15日、唯一の黒星を喫している巨人へのリベンジを誓った。この日、巨人が敗れたため交流戦に初めてセ1位で臨むことが決定。巨人3連戦の初陣を飾り、首位の座をさらに固める。注目の新外国人セペダに対しては、真っ向勝負で挑むことを強調した。

 雨脚が強まる米子。14日までの阪神戦の余韻が残る球場で、大瀬良は巨人戦に向け汗を流した。キャッチボール、ダッシュなどを行い、時折、笑顔も見せ調整を終えた。

 巨人は4月9日にロペスと橋本に本塁打を浴び、7回3失点ながらプロ初黒星を喫した相手。「高めに抜けた変化球は打たれる。変化球は抜けるよりは、引っかけてもいいつもりで投げる。低めに投げれば、抑えられる感じはある」。同じ東京ドームでリベンジ星を狙う。

 首脳陣の期待は高い。野村監督は今3連戦に大瀬良を投入するため、変則ローテを組んだ。9日・中日戦で3勝目を挙げた篠田を飛ばし、大瀬良が登板可能だった14日・阪神戦は中継ぎの小野を先発に充てた。23年ぶりの優勝へ、最大のライバルと見込む巨人を倒すためのローテを組んだ。必勝ローテの先陣を切るのが大瀬良だ。17日は前田、18日はバリントン。勝ち頭の3人が今季初めて同一カードに並ぶ。

 打倒巨人の前に新たな難敵も待ち構える。巨人に途中入団したキューバの4番・セペダだ。15日に初先発で4番を担った強打者に対し大瀬良は「えぐいらしいですね」と警戒した。

 これまでキューバとの対戦経験はなく、セペダの名前も巨人入りに伴う報道で初めて知った。過剰な意識はない。「力関係は向こうが上でも、思い切りぶつかって抑えたい。弱気は僕らしくない。前向きに、強気にいく」。信条に掲げる真っ向勝負を貫く構えだ。

 巨人戦での敗戦のあとは、自身4連勝中。5連勝ならば、チームでは12年の野村以来となる。自信と実績を大きく積み重ねてきた。

 5回1/35失点と低調だった8日・ヤクルト戦後は、フォームの欠点を再確認し、10日の休日を返上して修正した。「肘が下がっていた。修正はできた。前のようなことはない」

 巨人戦3連勝。野村監督が目指すVプランの実現のために、ルーキーがリベンジ星で勢いをつける。

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