小野“及第点”5回3失点で谷間埋めた
「広島3‐4阪神」(14日、米子)
励ましの言葉が胸にしみた。1‐1の四回、小野はマートンに勝ち越しソロを浴びた。なお2死一塁。マウンドに駆け寄った野村監督から「十分やっているじゃないか」と、声を掛けられた。
続く鶴岡に中越え適時二塁打は許したが、昨年7月28日・ヤクルト戦(マツダ)以来の先発で5回3失点。敗戦投手にはなったが、指揮官からは「よく投げた」と評価された。
最初から飛ばした。二回までに3奪三振。三回も連続三振を奪った後、2死から大和に左越え同点ソロを浴びた。「疲れてきつかった」という五回。2連続四球で2死一、二塁のピンチを招いたが、力を振り絞りマートンを遊ゴロ。試合をつくって、ほっと息を吐いた。
不振で2軍落ちした野村に代わり、前田のキャッチボール相手を務めてきた。エースからはスライダーが右側に抜けることを指摘され、球離れを遅くする意識を高めてきた。「投げる時の心構えで参考になった」という。4月22日に1軍昇格し、劣勢の場面で3試合に投げ防御率1・80と好投。ローテの谷間にチャンスをつかんだ。
今季初先発で評価は上げた。それでも小野は「狙ったところにいけば抑えられた。狙い通り投げられなければダメ。次があればこの反省を生かしたい」と満足はしていなかった。
