梵サヨナラ弾!劇的今季2本目
「広島2-1阪神」(13日、米子)
不振の選手会長が決めた。延長十二回、広島・梵が放った打球は高々と舞い上がり左翼席へ。梵にとって、4月4日のDeNA戦(マツダ)以来、今季2本目のサヨナラ本塁打。「飛んだ瞬間は微妙だと思ったけど、ベンチが盛り上がっていたので『行ってくれ』と思った」と満面に笑みを浮かべた。
爆弾を抱える両膝の影響か、打撃の状態が上がらず、ベンチに控える日々が続いた。この日は5試合ぶりのスタメン出場も本職の遊撃ではなく、三塁での出場。それでも「結果が出ていないのでできることをしっかりやるだけ」と前を向いた。
野村監督にとっても感慨深い勝利だ。「一番調子が上がっていない選手がいいところで打ってくれた」と胸をなで下ろした。
サヨナラ勝ちは今季4度目で、そのうち4度が本塁打で決着。シーズン4本のサヨナラ本塁打は、球団最多タイ記録だ。貯金は今季最多タイの12で、2位・巨人に今季最大となる3ゲーム差を付けた。チームの勢いはますます加速する。
