バリ昼は4戦4敗…3回7失点KO
「広島5‐9中日」(11日、マツダ)
無残な光景だった。3万人を超える大観衆の前で、いきなり広島・バリントンがめった打ちを食らった。一回、大島の中前打を皮切りに4本の集中打を浴び、大炎上。キラの失策など不運もあったが、打者一巡の猛攻を受けて一挙6点を失った。
制球が思い通りにならなかった。捕手の構えとは逆のコースに球が行き、高めに浮く失投も目立った。結局今季最短の3回でKOされ、今季ワーストの7失点。「制球が全くダメ。追い込んでからも甘くなった」と、うなだれた。
これで8試合に登板し、4勝4敗。実は3戦3勝のナイターに対し、デーゲームはこの日を含めて1勝4敗。黒星はすべてデーゲームという結果だが「前回(4月29日)の阪神戦ではいい投球(8回1失点)だったし、デーゲームが悪いというわけではない」と否定。ただ気になる数字であるのは間違いない。
体が開き、腕が下がる悪い癖についても、「それはなかった」と関係ないことを強調。大量失点の原因が何なのかは、最後まで不明なままだった。
野村監督は「先発に選ばれた人だし、こういうことが多くあっては困る」と反省を促した。ローテの柱として今後もフル回転しなければならない右腕。それだけに次回の登板は重要になる。