大瀬良5・1虎狩り任せろ!3連勝だ!

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が28日、先発予定の5月1日・阪神戦(甲子園)で3勝目を挙げることを誓った。虎党にとっては昨年度のドラフト会議で逃した“恋人”。黄金新人に対してヤジが飛ぶ可能性があるが「気にしない」と言い切った。

 敵地・甲子園のマウンド。3月12日のオープン戦では投げているが、公式戦はプロ初めてとなる。大瀬良は「普通に、勝てるように頑張るだけ」。静かに闘志を燃やした。

 当日も首位攻防戦のため超満員が予想される。かつて経験したことがない独特の雰囲気の中での登板は必至だ。虎戦士には勇気を与える大声援が送られる一方、大瀬良にはきつ~いヤジが飛ぶ可能性がある。

 昨年度のドラフト会議。阪神も1位で大瀬良を指名した。だが3球団競合の末、田村スカウトが交渉権獲得の札を引き当てた。会場では鯉党の歓喜の声と、虎党の悲鳴が入り交じった。“恋人”をさらわれた虎党の喪失感は大きかった。

 その反動がこの試合に…。それでも黄金新人は「ヤジ?気にしないです」。さらりと受け流し笑顔をみせた。

 阪神はプロ初勝利を挙げた相手だ。16日、3度目の先発となった本拠地での一戦で7回1失点と好投した。オープン戦と公式戦は雰囲気が異なるとはいえ、その感触を確かめているのはアドバンテージになる。

 この日は、マツダスタジアムでの指名練習に参加。フォームの修正を行った。2勝目を挙げた24日のヤクルト戦(神宮)で「右肘が低くなっていた」。

 根本アスレチックトレーナーが「肘を高くしないと投げられない」と説明する、だ円形の球に尾翼が付いた投てき練習球を使い、右肘の位置を上げた。「悪くなかった」。本来のフォームを取り戻し準備は整った。

 阪神打線はリーグトップの得点力を誇る。マートンとゴメスは打点でリーグ1、2位。それだけに「2人の前に走者を出さないように」と力を込めた。

 5月は「鯉の季節」。その最初の試合で先発を任される。再び虎を狩り、野村鯉をさらに上昇気流に乗せてみせる。

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