大瀬良スゴイ!最速150キロ主力斬り

 「広島春季キャンプ」(15日、日南)

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が15日、シート打撃に初登板した。丸、栗原、キラら主力打者8人と対戦し、1安打2三振と好投。最速で150キロを計測した直球で攻め、始動から捕手のミットに収まるまで1・1秒台のクイックモーションも披露。新人王最有力候補が看板通りの快投を演じた。

 ファンの拍手を全身に浴びながら、胸を張ってマウンドを降りた。ズラリと並んだ主力を相手に、大瀬良の直球がさえ渡った。この日の最速は150キロ。「この時期にしては出ている。力は入れたけれど9割位。引っ張られるファウルはなかった。差し込めたし、空振りも取れた」。穏やかな表情で手応えを口にした。

 初のシート打撃で対戦したのは順に石原、丸、菊池、キラ、エルドレッド、栗原、広瀬、梵。前半4人にはワインドアップから、後半はクイックで投げ、1安打2三振。栗原から直球で、丸からはカットボールで空振り三振を奪った。

 12日のブルペン投球では制球がやや乱れたが「肘の位置が少し低かった。自分で気づきました。高校の時からいい時、悪い時のフォームを頭と体に覚え込ませることを意識してきたので」と、自力で修正してみせた。

 左打者の丸は「内角はスライダー、外角はシュートする。キレはいい」と振り返った。阪神・御子柴スコアラーも「球が走っているし、真っすぐでファウルを取れるのがいい。テークバックも小さくて打者には見づらいのでは」と評価した。

 直球に加えて、能力の高さを見せたのがクイックモーション。始動から捕手のミットに収まるまで1・1秒台を記録。プロでは1・2秒を切ることが目標とされているだけに、野村監督は「クイックが速い。スコアラーの方々も『クイックができる』と思ったのでは」と、笑顔で即戦力ルーキーをたたえた。

 本人は反省を忘れない。広瀬に左中間への二塁打を許したカットボールを振り返り、「あの時は抜けました。もっと精度を上げたい」と表情を引き締めた。次回は18日の紅白戦に登板予定。計37球の“圧巻デビュー”を飾ったが、新人王最有力候補が目指す場所はまだまだ先にある。

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