菊池、守備だけで2400万増!

 広島の菊池涼介内野手(23)が13日、広島市内の球団事務所で契約交渉し、2400万増の3900万円で更改した。打撃成績は平凡だったが、守備だけで過去に例がないほどの査定ポイントを稼ぎ出し、160%増は今オフの契約ではチームトップのアップ率。来季は守備だけでなく、打撃で“最強の2番打者”を目指し、23年ぶりの優勝に貢献する。

 自分の中で一段階ステータスが上がった。新人だった昨オフは、秋季キャンプ中の日南でひっそりと契約更改を終えた菊池。あれから1年。2年目のシーズンを駆け抜けた今オフは初めて球団事務所で契約書にサインした。

 ビシッとスーツで決めて会見場の席に着いた。「(契約更改後の会見が)一つの夢だったけど、こんな感じなんだなと思った。感想?空気が重たいですね」。笑顔を振りまいた。

 今季はレギュラーとして、初めて1シーズンを戦い抜いた。141試合に出場し、打率・247、11本塁打、57打点。しかし打撃以上に球団が評価したのが、二塁の守備。528補殺で、2リーグ分立後のシーズン最多記録を樹立。ゴールデングラブ賞を初受賞した。

 失策はリーグワーストタイの19失策。それでも高評価されたのは、失点を防いだ数々の好守だった。鈴木球団本部長は「失策のマイナス以上に貢献度が高い。今までにないほどの(守備での査定の)数字。梵や東出でもこれほど守備で(ポイントは)付かなかった」と語り、「他にも50個の犠打とか目立たないところで試合に貢献した」と評価した。

 課題は打撃だ。「2ストライクに追い込まれてから、いかに打てるか。本塁打はいらない。塁に出たり、進塁打を打てるようにしたい」。理想は今季限りで現役を引退した元ヤクルトの宮本と、今オフに中日から巨人に移籍した井端。名脇役としてチームを支えた先輩たちを目標に、来季は“最強の2番打者”を目指す。

 一気に年俸がアップした。気になる使い道だが「今欲しいのは、いい釣り具かな」と豪快に笑い飛ばした。来季は打撃と守備の両方でファンを魅了し、最後は日本一を釣り上げる。

関連ニュース

これも読みたい

    あとで読みたい

    編集者のオススメ記事

    野球最新ニュース

    もっとみる

      あわせて読みたい

      主要ニュース

      ランキング(野球)

      話題の写真ランキング

      写真

      リアルタイムランキング

      注目トピックス