県岐阜商出身の石原、故郷に錦弾!

 「中日0-6広島」(20日、岐阜)

 普段、寡黙な男の表情が一瞬だけ緩んだ。地元・岐阜の長良川球場でのヒーローインタビュー。本塁打を含む2安打2打点で故郷に錦を飾った広島・石原は「チームみんなで勝てた試合。よかったです」と安どした。

 0‐0の二回2死一、三塁で右前適時打。エース・前田健に先制点をプレゼントした。

 さらに1‐0の五回だ。先頭打者として打席に立つと、カウント1ボール1ストライクから外角の直球を逆らわずにスイング。右翼席へ放り込んだ。「入ってよかった。手応え?いつも、いつも打っているわけではないから、わからないよ」。中押し点となった貴重な4号ソロは、プロ12年目で初の凱旋アーチでもある。

 県岐阜商出身。かつては同球場で甲子園を目指し白球を追った。97年夏、3年時の決勝戦では本塁打。チームの2年連続甲子園出場をアシストした。それだけに「思い出があるね」と白い歯をこぼした。

 打線は石原の一発で上昇気流に乗った。この回、5本の長短打で4得点。野村監督は「打線がよく打った。選手をほめてあげたい」と手放しで喜んだ。

 CS進出を争う目下の敵、4位・中日を下して3位を死守した。「どこが相手でも1戦1戦、その試合に集中していくだけ」と力を込めた背番号31。チーム、そして鯉党の悲願を叶えるため、これからも走り続ける。

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