今村、ミコがぶち壊し…あぁ“崩程式”

 「広島2‐3中日」(16日、マツダ)

 鯉投の不安要素、方程式はまたも崩壊した。2‐0の八回、広島・今村が小野‐久本‐横山と無失点でつないだバトンを受け取った。だが悩める若き右腕は応えられなかった。

 先頭・森野に中前に運ばれると、1死後、平田に右中間を破られる二塁打。本塁好返球でタイミングはアウトながら石原が落球し、本塁セーフ。1点を返された。

 なお1死二塁、代打・クラークは一ゴロに打ち取ったが一塁・キラが悪送球で2死一、三塁。代打・山崎に右翼へ適時打を浴び同点となった。

 2‐2の九回にはミコライオが先頭・大島に右中間へ二塁打。1死三塁から森野に犠飛を打たれ、決勝点を献上した。

 今村は今季、不振で6月下旬に抹消。再登録された11日のDeNA戦(横浜)では150キロをマークするなど、復調気配を見せていた。守乱が絡んでの2失点だが、3安打とも直球を打たれたもの。山内投手コーチは「状態は良くなっている。配球を見直さないと」ともどかしそうに話した。

 今村は帰り際、「良くはなっている…。配球より、結果的に打たれたので僕の責任」と、消え入りそうな声で絞り出した。

 逃げ切れば前半戦3位ターンが決まっていたが、17日に持ち越し。野村監督は「セットアッパー、クローザーが本来の仕事ができなかった。代わる選手がいればあてはめたいけど、そう簡単には配置転換できない」とため息。今季、何度も繰り返された悪夢だが、現状では代役不在。両右腕の復調が悲願CSのカギを握る。

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