ルイス無期限2軍も野村監督大ナタ不発

 「交流戦、広島1-2楽天」(25日、マツダ)

 広島のフレッド・ルイス外野手(32)が25日、無期限で2軍降格となった。打撃、守備ともに精彩を欠く助っ人に野村謙二郎監督(46)がこの日、マツダスタジアムで通告。大ナタを振るい野手陣の活性化を狙ったが、楽天の新人・則本に抑えられるなど、3安打1得点で敗戦。好投バリントンをまたも援護できず、連勝は2でストップした。

 楽天の新人・則本に、七回までわずか1安打。八回に1点を返したが、同点劇は一瞬だった。九回、ミコライオがジョーンズに一発を浴びて、勝ち越しを許した。その裏の攻撃は1番からの好打順だったが、ラズナーの前にあっさり三者凡退。結局、3安打しか打てず、則本に勝ち星を献上した。

 「あと1本じゃない。3本しか打っていない。悪い時はみんな同じ球を打って一緒になる。その辺は技術、メンタル面をクリアしていかないと。自分たちのレベルを上げていくしかない」。野村監督はため息交じりに話した。

 試合前、大きな決断を下した。開幕から調子の上がらないルイスと話し合い、無期限での2軍降格を通告したのだ。

 「得点圏でバットが振れない。中東がいい働きをしているし、ニックが守る場合もある。そうなれば(外野手で)出る機会がない。コーチからも(先発候補に)名前が挙がらない。得点圏が悪いので代打というわけにもいかない。(2軍で)バットを振って結果を出してもらわないと」

 打率・234、6打点で、得点圏打率はわずか・057。拙守も目立ち、期待とはほど遠かった。「日本人も含め、状態のいい人がスタート(スタメン)で出る」。助っ人でも、結果が出なければ特別扱いはしない。野手陣を活性化させるためでもあった。

 指揮官は試合でも積極的に動いた。0‐1の八回1死二塁では堂林に代打・松山を送った。采配ははまり、松山は左前適時打を放ち同点。しかしその後もニック、安部と代打攻勢に出たが、勝ち越すには至らなかった。

はや新人に5敗 則本を攻略しきれず、今季はルーキー先発投手に対し2勝5敗。新井打撃コーチは「いい投手にかかると、対応できない。発展途上の選手が多く、そこまでの力がまだないということ」と、無念そうに話した。

 好投のバリントンを見殺しにし、連勝は2でストップした。「打者がどう感じるか」と指揮官。26日こそ奮起し、エース・前田健を援護したい。

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