野村自信満々!剛腕変身「球を見て」
“僕流”調整を続けてきた広島・野村祐輔投手(23)が4日、マツダスタジアムでオープン戦初登板となる5日のソフトバンク戦(マツダ)へ向けて調整した。今季は剛腕スタイルへの変ぼうを狙うが「球を見て欲しい」と、自信をうかがわせた新人王右腕。“地元開幕戦”で進化した2年目の姿を披露する。
貫いてきた“僕流”の成果を野村が見せる時が来た。今季オープン戦初登板初先発となる5日のソフトバンク戦。調整を任せてきた首脳陣へ応える意気込みを問われると、「ボールを見てもらいたい」と、自信満々に言い切った。
キャンプでは終盤の2月23、26日の紅白戦に2度登板した。「球がバラバラだった」と不本意な投球だったが、広島に戻って3日の居残り組の練習が行われたマツダでブルペン入り。「球自体は良くなっている。理想というか、求めている球は来だしている」と、確かな手応えをつかんだ。
抜群の制球力で昨季は新人王に輝いた。9勝(11敗)を挙げ、新人では46年ぶりに1点台となる防御率1・98を記録。ただ8月終盤以降、7試合で0勝5敗と失速したのが反省だった。
今季求めたのが「力強さ」だ。真っすぐで空振りを奪う剛腕スタイルへ変ぼうするため、オフから体幹を鍛え続けた。胸回りは3~4センチ増、臀部(でんぶ)の回りも5センチ増えビルドアップに成功、その効果はキャンプを通して出てきた。
「今は思ったところに投げられているし、後は微調整。実戦でそういう(力強い)球がどれくらい投げられるか。打者の反応を見てみたいし、後は実戦でつかんでいくだけ」と、昨季はなかった「球の軌道」が完成の域に近づいている。
野村監督は「競争という選手じゃない」と全幅の信頼を置き、2桁勝利を計算するローテーション投手に位置づける。その自覚と責任は本人が一番、理解している。
「抑えには行きます。結果も出さないといけない。ただ自分の投球をまずはすること。自分がいいパフォーマンスを出さないと。そこから打たれる、打たれないの話になる。打たれたら反省し、抑えても反省する。開幕までにやって行けばいい」。結果はもちろん、地元開幕戦で見せるのは、進化した2年目の姿だ。





