野村“復肩”体感 中5日登板もOK

 今年はブレない!!広島の野村祐輔投手(25)が12日、東京都府中市の母校・明大野球部グラウンド「内海・島岡ボールパーク」で自主トレを公開した。昨季は7勝8敗で2度の2軍落ちを経験。「股関節に問題があった」とオフは体幹トレに重点を置いて、安定した投球フォームづくりに努めてきた。復肩へ中5日登板も歓迎。新年に開幕ローテ&200イニング登板をあらためて誓った。

 白い吐息を吐きながら野村は、凛(りん)とした姿勢で走った。母校・明大野球部のグラウンド。郷愁に浸る暇などない。オフは群れずに黙々と汗を流す。「まずはローテを1年守れるように。数字では200イニングを投げたい」。迷いない言葉で新年に誓った。

 昨季は7勝8敗で防御率4・39。プロワースト成績だった。2度の2軍落ちも経験。屈辱の期間を「自分の体と向き合える時間になった」と、前向きに考える。そこで「股関節に問題があった」と分析。オフは例年より早く12月から、体幹強化に時間を割いてきた。

 この日も午前中から、みっちりトレーニング。バランスボールにチューブトレ、天井から体をつるすレッドロープと呼ばれる特殊器具なども用いて、体を内側から鍛えている。「姿勢が良くなった」。既に効果を実感しているようで「疲れた時によくわかる」と走り込みでも、疲労軽減につながっている。

 この「姿勢の良さ」は投球にもつながる。今オフ2度目のキャッチボールでも「例年よりよく投げられている」と実感。「長いイニングを投げるためにも、継続して同じフォームで投げることが大事」と手応えを感じている。

 黒田加入で厳しくなる先発枠争い。畝投手コーチは「最初は(先発)5人で回せる」と、起用法を描いている。求められるのは中5日での登板。野村も「回るつもりでいます」と想定済みだ。12勝した13年には6試合経験し、5勝1敗と中5日に強いデータもある。

 順当なら黒田、前田の両輪に、大瀬良、新外国人ジョンソン…と続く。「枠が決まっているわけですから、競争は覚悟の上。そこに入らないといけない」と野村。目指す場所は明確。心も体もブレはない。かつての新人王右腕が再び輝きを放つ。

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