中崎3回6K!G斬りで開幕ローテ前進
「オープン戦、巨人0‐3広島」(23日、沖縄セルラー)
広島・中崎が開幕ローテ入りへ、粘り強い投球を披露した。毎回安打を浴びながらも、強気に内角を攻め、3回無失点。変化球も低めに丁寧に集め、昨季日本一の巨人から6奪三振の力投を演じた。
ピンチにも動じることはなかった。一回1死から連打を浴びたが、村田を空振り三振。続くロペスには死球を与え、2死満塁。それでも慌てることなく矢野を空振り三振に仕留め、無失点に抑えた。「初回から走者を背負ったけど0点に抑えたのはよかった」と納得した表情で振り返った。
二回、三回も走者を許した。ただ最後まで本塁は阻止した。三回には村田を内角への直球で2打席連続三振。「三振は狙っていなかったけど、低めに投げれば三振も取れるし、内野ゴロも取れる。低めを意識できたし、チェンジアップもよかった」と白い歯を見せた。
ただ、首脳陣は満足していない。「(中崎については)高いレベルで見ているので今日は物足りなかった」と野村監督。古沢投手コーチも「もっと攻める気持ちを出して欲しかった」と不満げに語った。
開幕ローテに入ってほしい戦力だけに、中崎には結果とともに内容も要求していた。中崎自身もその期待は理解している。「試合後に監督から『若さを出せ』と言われた。次はガンガン攻めていきたい」。進化した力を発揮するのは、これからだ。
