「オープン戦、ヤクルト８‐８阪神」（２４日、浦添）

　鈍い衝撃音を残した阪神・コンラッドの打球は二塁ベース付近で弾んだ。３点を先制し、なお初回無死満塁。右打席に立つと内角の球を力ではじき返し中前へ抜ける２点適時打を放った。２３日・日本ハム戦に続く２戦連続２打点。「いいところに飛んでくれた」と語ったが、その打棒はとどまることを知らない。

　「打席では積極的にという意識を持っている」。走塁でも同じだ。初回１死満塁で上本が左線に落ちる適時打を放った。二走のコンラッドは抜群のスタートを切り、三走マートンの背後に迫る激走で生還した。

　第２、３打席では四球を選んだ。「どんな形であれ塁に出るのはプラス」とチームへの貢献の形をいとわない。

　２６日には侍ジャパンとの一戦が控える。「素晴らしい投手との対戦は楽しみ」と胸を躍らせながらコン砲は沖縄を後にした。