菊池が開眼!野村監督の評価急上昇

 「広島春季キャンプ」(8日、日南)

 広島・菊池涼介内野手(22)が8日、シート打撃で2打数2安打を放ち、遊撃のレギュラー奪取に向けて猛アピールした。7日もシート打撃で1安打を放ち、2日連続で安打をマーク。新井宏昌打撃コーチ(60)の助言でタイミングの取り方を修正したことが結果につながった。開眼した打撃で、一気に開幕スタメンを狙う。

 成長の跡を感じさせる打球が弾んだ。今キャンプ2度目のシート打撃で、菊池が魅せた。永川勝と対戦した第1打席。その初球、内角高めの直球を左前に運んだ。第2打席も失投を逃さない。梅津の真ん中高めに浮いた初球のスライダーをとらえて、左中間を破る二塁打。2打数2安打を放ち、首脳陣のハートをわしづかみにした。

 7日のシート打撃でも1安打を放った。2日連続の安打に「打ててよかった」と謙虚に喜んだが、野村監督の評価は急上昇だ。「質のいい打球を打っていた。(球をとらえる)確実性も高まっているね」。若武者の活躍に思わず目尻を下げた。

 「球(筋)がよく見えるので、来た球に対して(正確に)バットが出せるようになっている」

 第1クール、新井コーチの助言が打撃開眼のきっかけとなった。「左足を上げて降ろすと同時にバットを出していた。それを『左足が地面についてからバットを出すように』と言った。少しの違いだが、その方がより球筋がよく見える」と同コーチ。高い適応力で即座に習得し、安打を量産した。

 昨オフに右膝の手術をした梵が2軍スタート。現在は安部、木村らと遊撃の定位置を争う。「チャンスはある。頭(開幕)から出られように頑張りたい」と力を込めた背番号「33」。開幕のスコアボードに名を連ねるまで、がむしゃらに突っ走る。

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